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小鉢公史 「カッティングボード」

使えば使うほど味わいの出る、かわいくてオシャレな料理雑貨です!

「たぶの木」を使って、デザイン性と実用性を追求しました。

鹿嶋市在住の彫刻家・小鉢公史(こばちただふみ)さんの作るカッティングボードは、飾りたくなるようなデザイン性の高さと、木のぬくもりを感じる木目の質感が特徴です。船材として使われている「たぶの木」は水に強く、刃物に優しい。持ち手を使って運んだり、料理映えのする器としても使用できます。使えば使うほど味わいの出る一品です。
同じ「たぶの木」を使って作るかわいい木べらは、大小2種類のサイズ。持ち手の長い大きな木べらはフライパンでの炒め物に便利、持ち手の短い小さな木べらはテーブルでの取り分けや食材の混ぜ合わせに最適です。どちらも持ち手がフィットして持ちやすく、出っ張りの部分はなべの角、ボールやお皿をこそげる実用的なデザインになっています。

木の状態を見極めながら、1点1点手作りで仕上げています。

カッティングボード、木べらを作る際は、板目の良し悪し、美しさを見極めて切り出しを行い、1点1点手作りで仕上げていきます。作業工程はこんな感じです。

カッティングボード

水に強くて、硬さが丁度いい「たぶの木」の板から、木目のきれいな部分を電動ノコギリで切り出し、原型を作ります。
機械を使ってカッティングボードの枠を縁取りし、全体の表面をなめらかに削って平らに仕上げます。

木べら

カッティングボード同様、板から最適な部分を切り出して形を作り、ノミを使ってすくいの部分を掘り出します。
グラインダーを使って、へらの表面をなめらかに仕上げたら完成です。

きっかけは倒れたご神木と、奥様からの一言でした。

カッティングボードを作るようになったきっかけは、隣町の神社のご神木が倒れたところから始まります。船材として使われるこの「たぶの木」を何かに使えないかと考え、まずは家の床材に活用しました。それを見た奥様から「その材料でピザのカッティングボードを作って欲しい」と言われて作ったのが最初の1点です。
そのカッティングボードを色んな人が気に入ってくれて、欲しいと言われて作り、雑誌で紹介されて多くの人の目に留まり、さらにたくさん作るようになりました。今では、料理関係者やモデルさんも愛用しています。
この立派な木材から、素敵な作品が生まれます
この立派な木材から、素敵な作品が生まれます

道具として魅力的になるものを作り、その後は使う人に育てて欲しい。

長崎出身の彫刻家・小鉢さんは、アートを学ぶためご夫婦でイタリアに居住し、帰国後、鹿嶋市に住居兼アトリエを構えました(奥様も画家)。 イタリアのトスカーナ地方の家をイメージし、壁は鮮やかなベネチアンレッドに本人自らのオーダーで改築されたものです。本業の彫刻では「生と死」をテーマ にした作品を作り続けています。北欧雑貨をヒントに作られた、シンプルで自然の豊かさを感じられるデザインのカッティングボードや木べらですが、飾っているのではなく長く使って欲しいそうです。「道具として使えば使うほど魅力的になるものを作っています。その後は使う人に育ててもらいたいですね、カッティングボードに付いた包丁キズもデザインだと思って欲しいなぁ」と小鉢さん。道具へのこだわりと想いが伝わります。