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Q 『ラブファイト』はボクシングの映画ですが、出演の話をもらった時の印象は?
北乃きいさん「実は、映画に出演させていただけるようになった当初からずーっと、アクションがやりたかったんです。ボクシングや格闘技がもともと大好きなので、アクションができて、しかもそれが大好きなボクシング! 『ラブファイト』に出演できるのは、すごく嬉しかったです。好きなジャンルや原作がドラマ・映画になる時って、忠実に再現して欲しいですよね。だから私も、できるだけリアルに近づけようとがんばりました。と言っても、撮影を含め5ヶ月しかトレーニング期間はなかったけれど、自分をすべて出し切って、プロが見ても、ボクシング好きが見ても、思わず前のめりで見入ってしまう。それぐらい高い完成度を目標にしていました」
Q 北乃きいさん演じる亜紀は強い女の子ですが、北乃さん自身はどんな男性が好きですか?
「映画の中で幼なじみの稔くんは、ケンカが弱くて“ヘタレ"(関西弁で弱いの意味)の設定なんですけど、私自身はヘタレはあんまり好きじゃないです(笑)。だけど無駄に強くても意味がない。男の人には、大切な人を守れるだけの力があってほしいし、それだけでいいと思います」
Q 苦労したシーンはどこですか?
「設定が学園のマドンナ的存在なので、ブリッコをしてみせる場面があるんです。 ふだんの自分と違うので、めいっぱいブリッコしてみたのですが、映像を確認してみたら、まだまだ全然。苦手なシチュエーションですが、今後挑戦して克服していきたいと思います! そしてもう1シーン、苦労というより、とても勇気が必要だったシーンがあります。ストーリーがばれてしまうので、ここではお話しできませんが、そのシーンのために自分のプライドを捨てる技を身につけました。それぐらい思い切って演じました。今なら何でもできると思います」
Q 亜紀は、弱いところも強いところもある女の子ですね。
「亜紀ちゃんは、実はとっても弱くて、ちょっとしたことでも深く傷ついてしまう女の子なんです。だから自分を守るために、ケンカをしたり、男に涙を見せるなんて有り得ない! って“強い自分"を作っている。だけどハートはガラスみたいにもろい。ガラスのハートを持ったライオンなんです。男の人は体力的には強いけど精神的には弱い、女の人は体力はなくても精神的に強い。一般的にそういうイメージがあるけど、この映画は、実は男も女も平等で、男の人だって女の人だって、強くも弱くもあるってことを描いていると思います」
Q やはり、ボクシングのシーンやトレーニングは大変でしたか?
「ものすごくきつかったです。スパーリングをするだけで吐きそうになるくらいしんどいし、口で語れるようなスポーツではないんです。だけど、そんな高い壁を乗り越えた今、新しい世界が見えています。初めてのボクシングで、初めてのアクションで、CG・吹き替えなしでやり切った。すごく嬉しいことです。もっともっとアクションをやっていきたいです!」