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Cute Movies

フランシスコの2人の息子

監督:ブレノ・シウヴェイラ

c2005 Conspiracao Filmes Entretenimento Ltda/TV Globo Ltda/Lereby Producoes Ltda,Rio de Janeiro/ ZCL Comercio Producoes e Promocoes Ltda.,Sao Paulo/Sony Corporation of America/ Columbia Tristar Home Entertainment,INC.,Culver City Todos os direitos reserva
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この映画は1991年「エ・オ・アモール」の大ヒットで、ブラジルで絶大な人気を誇る兄弟デュオとなったゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノと、その家族の実話を基にしている。

ブラジル奥地ゴイアス州、見渡す限り畑しかない小さな村に暮らす小作農フランシスコ(アンジェロ・アントニオ)とその妻エレーナ(ジラ・パエス)は次から次へと9人の子どもを授かるが、息子のほしがるサッカーボールさえ買えない貧しい生活を送っている。フランシスコは長男ミロズマル、次男エミヴァルをミュージシャンにさせるために、アコーディオン、ギターを買い与える。息子たちを貧しい小作農のまま終わらせたくないと思ったからだ。しかし楽器を買ったために地代が払えず、村を追われることになる。

町に出たものの、雨漏りのするあばら屋でその日の食事に困る毎日。周りから“イカれた”と評されるフランシスコや子どもたちを温かく見守り続けてきたエレーナもさすがに打ちひしがれる。そんな母の姿を見て、ミロズマルとエミヴァルはバスターミナルで歌い、家計を助けることを思いつく。

2人の演奏は評判となり、ちょっと怪しいタレント・エージェントのミランダから演奏ツアーのオファーを受ける。喜ぶフランシスコと、息子たちを心配するエレーナ。かくして2人はミュージシャンへの第一歩を踏み出すのだが…。

日本から一番遠い国、ブラジルの話。でも登場人物の髪が黒く(今や日本でも珍しくなったけど)、その顔だちがどこかで見たことのあるような懐かしい感じなので、違和感を感じなくなる。見ていくうちに懐かしいのは顔立ちだけでなく、登場人物たちが醸し出す雰囲気、親子関係が日本的な感じなのだと気づく。そういえば、劇中で流れる情緒的で郷愁を感じさせる彼ら(本人たち)の歌も南米の情熱的なイメージではなく、ホッとする感じ。もしかしたらブラジルの演歌という感じなのかもしれない。

今の日本で明らかに失われてしまったものが、そこにある。ただのサクセス・ストーリーではない、人々の心を揺さぶる温かく、豊かなものが流れている。
text by...  向日葵P

2007/03/09

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