なめがたダイアリー/茨城県行方市の取材記事をお届け!
暴れるほど縁起がよいから、レンコン田にもダイブ??
山田祇園祭
開催日:令和5年7月29日(土)~30日(日)
麻生の白浜で暴れまわった神輿が捨てられ、この場所へ流れ着いたとされています。
行方市には二つの湖(霞ヶ浦・北浦)があります。
今回、山田祇園祭が行われたのは北浦沿いの山田地区です。
行方市特産物のレンコン、みず菜、チンゲン菜などが多く生産され、5月には、銭湯などでおなじみの菖蒲湯に使われる葉菖蒲が出荷される地域としても知られています。
7月頃になるとレンコンの花が咲きます。レンコンの花の写真撮影を楽しみにされている方も多く、花のシーズンには、早朝から路肩に車を停めてシャッターチャンスを狙うカメラマンの姿を多く見かけます。
可憐なレンコンの花。風にゆられてゆらゆらと涼し気です♪
五穀豊穣・無病息災を願い行われる、行方市山田地区の伝統の祭りです。
暴れれば暴れるほど縁起が良いとされ、この山田祇園祭での神輿の扱い方を初めて見る方は驚かれることでしょう。
昔、各地を暴れまわった神輿が行方市白浜で捨てられ、この山田の湖岸へ流れ着いたそうです
山田の人々はその流れ着いた神輿を恐れ、山田八坂神社へ納めたそうですが、神輿の御霊を喜ばせるために年に一度神輿を暴れさせているそうです。
厳粛な雰囲気のもと、山田八坂神社での神事が行われると白い下帯姿の若者およそ30人が神輿殿へ駆け込み、木製の扉を蹴破って、神輿を外へ引き出します。
掛け声とともに、躊躇なく思いっきり!
神輿殿から出された神輿には、担ぎ棒が付いていないので、担ぎ手全員で神輿自体を支えます。
担ぎ手が「いちにいのさーん!」の掛け声とともに神輿を地面に落としたり逆さまにしたりと、それはもう神輿は大暴れ!
担ぎ手が神輿を高く持ち上げトンネルのようにすると「子どもたちくぐれ~」の声が。待ちかねていた子どもたちが通り抜けます。
レンコン田に神輿を入れ込み、担ぎ手もダイブ!
担ぎ手たちは、白浜から流れ着いたといわれるレンコン田に神輿を投げ込んだり、何度も水に沈めたりしながらみこしを暴れさせます。
見よ! この雄姿を
北浦で泥を落とし清めた神輿に、生の鯉を2匹捧げます。
荒ぶる神輿は御仮屋へ鎮座
暴れる神輿を北浦で清め、御仮屋まで戻ってきた担ぎ手たちを待ち受けるのは山車引き。
まだまだ、祭りは宵の口!
シャワーを浴びて着替えて休憩することなく、夜の山車の運行の開始になります。
北浦山田祇園祭はこれからが本祭! 体力勝負です。
地元の中学生と小学生の男子。お祭りのことや部活の話をしてくれました。
いつもならすぐに目が覚めちゃうのに、暴れ神輿の掛け声を聞いてもスヤスヤと眠る赤ちゃんにママもビックリ。将来が楽しみですね♪
鹿行(ろっこう)大橋のたもとにある、古き良き昭和レトロな温泉「北浦温泉北浦荘」があります。
穏やかな水辺の風景と豊かな自然の中に囲まれ、「ホッ」と一息。田舎に帰省したような懐かしさと、気軽さが人気スポットです。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。