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ろけぷれ!

Vol.26 『阪急電車 片道15分の奇跡』

注!! 特別寄稿付き!

阪急電車と、中谷美紀さま。<br>あ、お嫁さんだ! と思わず叫びたくなるほど美しい~<br>まるでシンデレラと魔法の馬車>??<br>言い過ぎか?<br><br> 『阪急電車 片道15分の奇跡』ロードショー公開中<br>(C)2011 「阪急電車」製作委員会
阪急電車と、中谷美紀さま。
あ、お嫁さんだ! と思わず叫びたくなるほど美しい~
まるでシンデレラと魔法の馬車>??
言い過ぎか?

『阪急電車 片道15分の奇跡』ロードショー公開中
(C)2011 「阪急電車」製作委員会
【CAST/STAFF】
高瀬翔子:中谷美紀
森岡ミサ:戸田恵梨香
萩原時江:宮本信子
伊藤康江:南果歩
遠山竜太:玉山鉄二
権田原美帆:谷村美月
小坂圭一:勝地涼
門田悦子:有村架純
萩原亜美:芦田愛菜
カツヤ:小柳友

原作:「阪急電車」有川浩(幻冬舎文庫)
監督:三宅喜重

製作会社:「阪急電車」製作委員会/関西テレビ/電通/幻冬舎/阪急電鉄/ポニーキャ ニオン/読売新聞社/読売テレビ
制作プロダクション:コクーン
(C)2011 「阪急電車」製作委員会
戸田恵梨香は下らない男を捨てきれない女の子<br><br>(C)2011 「阪急電車」製作委員会
戸田恵梨香は下らない男を捨てきれない女の子

(C)2011 「阪急電車」製作委員会
ナカ:♪線路はつづくよ~どこ~までも~~♪♪

茶柱:何や! ナカ! いきなし、大声で歌いだしちゃってからに!

ナカ:いやあ、映画っていいもんですね~

茶柱:あんた、水野パルちゃんか!今の子供たちは誰も知りませんよ、水野晴郎さ~ん。シベ超~~

ナカ:そか。いやあ、茶柱先生! 久々よろしい映画を拝見いたしやした!

茶柱:おお、なんじゃやぶからぼうに。

ナカ:『阪急電車 片道15分の奇跡』いまこの映画にぞっこんっす!

茶柱:いやあ、ホンマによろしい映画やったなあ!

ナカ:電車がこれまたレトロでねえ

茶柱:そそ、ええ感じでしたね、ほんかわほろほろでおま!

ナカ:それいうんなら、ほんわかほわほわじゃろ!

茶柱:えろうすんまへん。そいうことで、今回は関西にひとっ飛びい~~。
これぞ宝塚駅。<br>この駅は舞台となる阪急今津線の始発駅。<br>もちろん映画でも物語の出発地点となっているのだ!<br>タカラヅカ!決してタカラヅラ(・・)ではない!
これぞ宝塚駅。
この駅は舞台となる阪急今津線の始発駅。
もちろん映画でも物語の出発地点となっているのだ!
タカラヅカ!決してタカラヅラ(・・)ではない!
ナカ:では今回はアタクシめからご紹介をいたしやす。原作は、「フリーター、家を買う。」の人気作家で今や泣く子も黙る有川浩さんの大ベストセラー小説。その話題の小説が、阪急電鉄はじめ地元の全面協力を得て、“オール関西”ロケで完全映画化されたというわけです。

茶柱:そそ主人公のOL・翔子役に、日本を代表する女優・中谷美紀。女子大生・ミサ役には、実力派女優としての地位を確立した戸田恵梨香。老婦人・時江役に、日本映画界屈指の女優・宮本信子。その他、南果歩、谷村美月、勝地涼、
玉山鉄二など豪華キャストが集結しちゃって、阪急電車の中でおおはしゃぎ!

ナカ:はしゃいでないちゅうの。

茶柱:すまん。とにかく阪急電車が一番の主役といっても過言ではないのだ!

ナカ:そうですよねほんと。茶系の電車。都会を縫うように走っているのに車窓はローカル!

茶柱:関東でいえば我が千葉県の「新京成線」とでもいいましょうか~~

ナカ:それはさておき。

茶柱: あちゃ~。では早速ろけぷれいっちゃいましょ~。
ありふれた阪急電車の乗降口だが……。<br>しかし映画をみると素敵な物語の舞台に早変わり!
ありふれた阪急電車の乗降口だが……。
しかし映画をみると素敵な物語の舞台に早変わり!
茶柱:阪急電車は様々な人々を乗せて今日もゆく~。
ナカ:電車ってそれだけで絵になるのに、この阪急電車はいろいろな人生がぎゅ~~って詰まってる。もうそれだけでいいんですよね。
茶柱:そそ、恋に疲れた女とかね。恋にやつれた女とかね。恋に焦がれている女とかね。恋にこりごりな女とかね~~。
ナカ:……。まあでもそんな感じですわ。
茶柱:その中でもこの中谷美紀さんのエピソードがええねん!
ごめんね、花嫁さんじゃなくて<br>強そうに見えても繊細な乙女心がきらり。中谷!魅せます!<br><br>(C)2011 「阪急電車」製作委員会
ごめんね、花嫁さんじゃなくて
強そうに見えても繊細な乙女心がきらり。中谷!魅せます!

(C)2011 「阪急電車」製作委員会
ナカ:そうやねん! その彼女が元婚約者のしょうもない男にふられ、やけくそになってウエディングドレスで元カレの結婚式に嫌がらせに!!!!

茶柱:そそ、その格好で結婚式場から飛び出て阪急電車にのっちゃいます。でもってそこで乗客の芦田愛菜ちゃんが思わず。「あ、花嫁さんだ!」っていっちゃうんだよね。
 
ナカ:すると隣にいた愛菜ちゃんのおばあちゃんが「ちがうのよ」とさとします。電車の中でウエディングドレス! 素早く状況を把握したあの一言!!!


「討ち入りは成功したの?」


泣きべそ天使!芦田愛菜ちゃん!きゃわいい(なぜか電車でべそをかく)<br><br>(C)2011 「阪急電車」製作委員会
泣きべそ天使!芦田愛菜ちゃん!きゃわいい(なぜか電車でべそをかく)

(C)2011 「阪急電車」製作委員会
凜としたおばあちゃん!宮本信子さまの名演がきらりぴかる!<br><br>(C)2011 「阪急電車」製作委員会
凜としたおばあちゃん!宮本信子さまの名演がきらりぴかる!

(C)2011 「阪急電車」製作委員会
茶柱:やばい!ぐっと来た!

ナカ:きたきた!!この映画の最初の部分だけど……あの台詞でこの映画は「アタシのもの!!」になりました!

茶柱:俺のものです! いやみんなのものです!

ナカ:これまでの辛い思いを滲ませる中谷美紀さんがすんばらし!

茶柱:メイクアップちゅうことばがあるけどさ! 電車の中でワンワン泣く彼女のメイクダウンも見事だよね。

ナカ:ボロボロになっていくのにさ、アタシより綺麗なのよ!!!

茶柱:…………………………………。そ。れはさておき。辛そうな中谷美紀ちゃんを見て宮本おばあちゃんがこれまた金言を放ちます。

「小林は良い駅よ。あの駅で降りて少し休むといいわ」

ナカ:やばいぐっと来た!

茶柱:きたきた!!……あの台詞でこの映画は「アタシのもの!!」になりました!

ナカ:…………………。

茶柱:で、彼女はその小林駅でおりるのです!
ここがその小林駅。<br>こばやしではない おばやしである。<br>そこんとこよろぴこ!
ここがその小林駅。
こばやしではない おばやしである。
そこんとこよろぴこ!
小林駅のホーム。<br>宮本おばあちゃん言うところの「良い駅」<br>映画の後半ではふたりの翔子が出会う場所でもある。
小林駅のホーム。
宮本おばあちゃん言うところの「良い駅」
映画の後半ではふたりの翔子が出会う場所でもある。
ナカ:素朴な駅舎!

茶柱:ご迷惑をおかけいたしやす~~ツバメさんが巣を作りに今年もやってきます!

ナカ:長閑~~~。

茶柱:そして駅を降りると~~~。

ナカ:あらま、ここよここ! ここのありふれたイズミヤで中谷美紀さんがウエディングドレスからカジュアルな服に着替えるんよ!

茶柱:そしてこのイズミヤさんのゴミ箱に彼女はドレスを捨てるのよね!
いやあ、イズミヤだ!<br>でも映画を見終わったあとだと<br>まるでフランスのサンジェルマンのブティックと見紛うほどだ!
いやあ、イズミヤだ!
でも映画を見終わったあとだと
まるでフランスのサンジェルマンのブティックと見紛うほどだ!
阪急電車のヒットでただのゴミ箱もいまや観光名所だ!<br>ひょっとして?世界一有名なゴミ箱かもよ!
阪急電車のヒットでただのゴミ箱もいまや観光名所だ!
ひょっとして?世界一有名なゴミ箱かもよ!
とにかく素朴でありふれた小林商店街だよ!<br>でも今や関西のホットスポットだす!
とにかく素朴でありふれた小林商店街だよ!
でも今や関西のホットスポットだす!
ナカ:アタイだって! ろけぷれ!の中谷美紀と呼ばれた女よ! 男との思い出を断ち切るなら絶対このゴミ箱に捨ててやる!

茶柱:………………………。………………………。

ナカ:なんか言え!!!

茶柱:そしてこちらが中谷美紀さん演じるところの翔子が全てを払拭し、にくまんをお食べになる商店街でごじゃんす!

ナカ:とにかくオールロケーションだからちゃんと街並みの隅々までが映ってるんですね!
茶柱:映画って魔法だよね。いつもと変わらない駅舎や、町が、映画が公開されてから観光名所になっちゃうんだからね~。地元は凄い活気らしいのだ!

ナカ:そそほんとですよね、驚きです。これみてくださいよ。こんな記事も新聞に出たんですって!

茶柱:おお、確かに熱そうじゃ! 冷まさないと……。ナカ! 熱さまシート送ったれ!

ナカ:そういうこっちゃない! 熱気じゃ! 冷ますな! 小林活性会っていうのがあって、そこも大忙しだそうです!
小林活性会の尾形さん。<br>映画公開後は連日大忙し!<br>「関西によったら小林にイラッシャ~イ!」と怪気炎!
小林活性会の尾形さん。
映画公開後は連日大忙し!
「関西によったら小林にイラッシャ~イ!」と怪気炎!
茶柱:おお、ごっつええ顔しとるでェ! 尾形はん!

ナカ:映画が公開されてからというもの、北は北新地から、南は南大阪まで……。

茶柱:ちゃうだろ。北は北海道から南は九州まで、映画を見た様々な人々がこの阪急電車に乗り、ヒロインたちのロケ巡りに殺到しとるんじゃろ~~~。

ナカ:です。
セレブ気取りのオバちゃんグループから抜け出したくて悩む主婦には、今や世界のケンワタナビーの奥様(本物のセレブだよね)の南果歩。<br><br>(C)2011 「阪急電車」製作委員会<br>
セレブ気取りのオバちゃんグループから抜け出したくて悩む主婦には、今や世界のケンワタナビーの奥様(本物のセレブだよね)の南果歩。

(C)2011 「阪急電車」製作委員会
「美人ていうのはね、つらいものなのよ」<br>美人だからこそ言える台詞だね!<br><br>(C)2011 「阪急電車」製作委員会
「美人ていうのはね、つらいものなのよ」
美人だからこそ言える台詞だね!

(C)2011 「阪急電車」製作委員会
初々しいゴンチャンと、パンク風の自衛隊オタク大学生<br>演じるは谷村美月&勝地涼。<br>
初々しいゴンチャンと、パンク風の自衛隊オタク大学生
演じるは谷村美月&勝地涼。
茶柱:と、いうことで今回のろけぷれは「阪急電車 片道15分の奇跡」でした!ちゃんちゃん!!!!
と、終わりたいところだがな~~。今回はおまけがあるのだ!
すごいおまけだからびっくりするなよ!!!

ナカ:なんすか?

茶柱:右の写真の二人が映ってる場所ってのがね、阪急今津線の甲東園駅からほど近い「関西学院大学」。

ナカ:かんさいがくいんだいがくですか?

茶柱:なにをおっしゃいますやら。これは「かんせいがくいんだいがく」ちゅうんや! 

ナカ:それがなにか・・・。

茶柱:わいなあ、高校生のころ、この大学に憧れてなあ~~。あの緑豊かなキャンパス!素敵でんなあ~。毎日、関西学院大学のパンフレットみてたっけなあ。。。

ナカ:へえ。

茶柱:でな、部屋片づけてたらさ、こんなもん出てきおったで!
茶柱秘蔵のお宝。関西学院大学76コンパクトガイド!
茶柱秘蔵のお宝。関西学院大学76コンパクトガイド!
茶柱:嗚呼、懐かしいでんな~。まあ関西はちょっと遠いんで、東京の学校にしたんですけどねえ。よくよく見てみい! 関西学院! すごいじゃろ! かんせいがくいん。英字にすると「KWANSEI GAKUIN」だぜ。
くわんせいだぜ、くわんせい!

ナカ:先生! あのお………。それが特別寄稿ですか?

茶柱:ちゃうちゃう。これはほんのおまけじゃ!今回の特別寄稿はですな。茶柱の知人で関西出身のフリーライター栗橋桂子女史が特別に!!!!!!
ろけぷれの為に、阪急電車の思い出を語ってくれたのじゃ!

ナカ:わあ、それは素晴らしい! ありがとうございます!

茶柱:では早速、特別寄稿を読んでくださいませ!
※茶柱発。栗橋桂子さんのプロフィール

シネマテン、ソニー・ピクチャーズ映画宣伝部……etcを経て
現在、映画資料翻訳等、フリーランス活動。
ソニー在籍中は中国を代表するチャン・イーモウ監督の「初恋のきた道」「あの子を探して」等を宣伝プロデューサーとして担当。両作品とも日本で大ヒットさせた辣腕プロデューサーとして映画業界では知られる。
またジャック・ニコルソン&ヘレン・ハントがオスカー2冠を獲得した「恋愛小説家」や「007/慰めの報酬」等のタイトルも栗橋女史が命名!
趣味は茶柱達蔵と同じく「号泣映画鑑賞」もちろん号泣映画ナンバーワンは「砂の器」。
最近はワンコインで鑑賞した小惑星探査機を描いた『はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH』の篠田三郎のナレーションで爆泣きしたという!
映画業界では「クリちゃん」または「くりぞう」と呼ばれている。

ろけぷれ!特別寄稿!  「阪急電車に寄せる思い」  栗橋桂子

生まれは京都の五条烏丸ですが、幼稚園の年長さんの時に、京都の四条河原町から大阪梅田間を走る阪急電車沿線に引越し、学校を出て東京に来るまでの18年間ぐらいは阪急電車にお世話になっていました。また高校大学7年間、通学でも阪急の四条烏丸を乗換駅にして、お世話になりました。

子供の頃にはまさに、親と一緒にお出かけにいく先が四条河原町または四条烏丸(からすま)、または大阪の梅田であり阪急電車に乗って出掛けるわけです。 
家族や友人たちと阪急電車に乗って映画館やお芝居、美術展に行く、お買い物やレストランに行く、ハレとケならハレの楽しい日の乗り物が阪急電車でした。

住んでいたのは長岡京市という平安京の前に都があった長岡京跡。
隣町は京都西山の竹林が作り出す地下水の美味しさで立地されたサントリーのウィスキー蒸留所や安藤忠雄がリニューアルした山崎山荘で著名な大山崎で、もう大阪府。
つまり長岡京市は、京都の西の外れ、旧JR、国鉄の神足(こうたり)駅でも大阪にも京都にも行けるのですが、阪急の長岡天神から京都に出たり、大阪に出たりする方が断然、多かった。今のJRは民営化されてお洒落で便利になっていますが、民営化以前の旧国鉄と阪急を比較したら、絶対、駅や電車がお洒落、本数が多くて便利、清潔、気持ちいい、料金が安いのは私鉄の阪急でした。

映画好きだったので、通学でも、親と電車に乗っても、映画の広告とかあると嬉しくなるわけですが、阪急電車がいいのは、映画の題名と上映劇場の一覧が載っている中吊り広告がいつもあって、梅田と京都の河原町で、観たい映画がどこの劇場でやっているか一目瞭然となり、今度は阪急に乗って、あれを観にいこうとか、これを観にいこうとかワクワクし、かつ、梅田のある劇場に、前から観たいと思っていたけど、アート系映画のせいか、そこでしか上映しない映画が来る!とか分かるわけです。
あれは 東京でもあったら便利だと思いますが、反対に東京は街がありすぎて、上映本数もありすぎて、一枚の中吊りのスペースでは間に合わないのでしょうね。

また京都に帰って阪急電車に乗ってみると、車窓の風景に山が多くて、やはりほっとする。関東にも筑波山や高尾山など山の名所はあると思うのですが、
例えば、桂駅ぐらいから長岡京天神駅、大山崎駅などは特に京都の西山や桂川が車窓の中でも迫ってくるような近さがあり、雨上がりの朝などには白いガスが何本も山あいから空へ昇っていって、ああこうして雲はできるのか、山から沸くのかというのを目のあたりにできます。
その白いガスの柱が山の谷々から立ち上がってくる様子は、何匹もの龍の姿のようにも感じられたりもする。
映画「阪急電車」で舞台になる宝塚線を評して著者自身も書いていらっしゃいますが、阪急電車というのは京阪神という都市を結びながらも、風景が田舎というか、自然が豊かでのんびり、のほほんとしています。東京の山手線に乗っていてさすがにそんな自然はないような気がするのですが。宝塚というのも、駅を降りるとそこにはもう夢の世界がはじまっているような華やかな女性のための世界がむせ返るように展開しているのですが、そこに至るまでの線というのは、普通の郊外の風景の中を走り、なんだかこじんまりというか、地味なというか、のんびりした、まあそれだけに宝塚自体とギャップがあって不思議な感じもありました。

妹が宝塚音楽学校の子供用の予備校、宝塚コドモアテネという学校に通うため、阪急電車に乗って宝塚に行ってました。宝塚音楽学校の制服はグレイですが、このコドモアテネの制服はえんじ色というか茶色というか、なんだか阪急電車の、あの独特の車体の色あいとも通じているものがありました。原色ではない、派手すぎない世界。すべてクラシカルなものの良さ、品のよさを残したデザイン、色合いかと思うのですが、それは阪急電車の車体や駅、デパートにまでつながっている、共通の良さ、好ましさかと思います。

関西の京都、神戸には特に洋風文化、それも明治時代にできた洋風文化が建物や衣食住文化に残っていて、それは古い洋館や煉瓦建築が私立大学の校舎の中にもあり、喫茶店文化というかコーヒーをちゃんとした昔からある喫茶店でゆっくり飲むとか、美味しいパンを買って食べるとか、そうした洋風文化のクラシカルな良さとも、阪急電車はつながっていると思います。

それでこの「阪急電車」を読み直して思ったのが、このまさに舞台になっている宝塚線の宝塚がだいたい、この小説のテーマと凄く密接な関係じゃないかと。
宝塚のモットーは<清く、正しく、美しく>。
宝塚も阪急も東宝も電鉄もデパートも、全部まあ、阪急グループ創業者、小林一三さんから発しているわけですが、婚約者と同僚女性に裏切られた女性の復讐とそれの納め方、マナーの悪いおばさんたちの懲らしめ方といったこの小説の山場は、人間の正負、両方の感情にぴったり寄り添い、世界の不条理や悪に憤り、なおかつ生きているのは素晴らしいという人生賛歌。

決着はすべて<清く、正しく、美しく>で胸をすく爽やかさがあります。宝塚線と今津線とが、「人」という文字の形に連結しているのが宝塚駅という小説の冒頭から考えても、宝塚に凝縮された阪急文化は、こうした<阪急電車>を考えていく上での要になっているかと、更に味わいが深まります。
TEXT BY KEIKO KURIHASHI


茶柱:やばい。ぐっときた! やっぱうめえなあ! 文章。流れてるよ。ありがとう!くりくり栗チャン! 今度は是非、号泣映画で語り合いましょう!

ナカ:また、ろけぷれ! まいぷれ!に遊びに来てくださいませ!

そして、最後の最後におまけのおまけを…………………。

小説版(映画上映版には省かれたエピソード)
「阪急電車」で登場する、宝塚駅〜宝塚南口駅間の車窓から見える武庫川の中州に石を並べて作られた「生」の文字いや、オブジェ。
この不可思議なオブジェ。なま、なのか、せい、はたまた いき、なのか!
さて。どちらの読みが正解!?
武庫川の中州にかつて石積みで描かれていた「生」のオブジェ。
武庫川の中州にかつて石積みで描かれていた「生」のオブジェ。
武庫川の中洲にかつて石積みで描かれていた「生」のオブジェ。

※この「生」の文字は、宝塚市在住の現代美術家・大野良平さんが震災からの再生を願って2005年1月に制作されましたが、翌年秋に増水のため流されてしまいました。

今回のこの「生」の文字オブジェは、「阪急電車」映画化を機会に大野さん、宝塚市が中心となって『記憶の中の「生」再現プロジェクト』を立ち上げ、宝塚大学(旧宝塚造形芸術大学)の先生や学生、また地域の住民や子ども達など延べ100人を超えるボランティアの皆さんの協力により、2010年12月に完成したそうです。

映画では、この「生」のオブジェは、エンドロールで一瞬しか登場しませんが、映画と併せて制作されたスピンオフドラマ「征志とユキの物語」では、随所に登場しています。

宝塚市企画経営部  政策室    
政策推進課ホームページより





取材協力
東宝株式会社
宝塚市政策推進課
小林活性会 尾形さん
栗橋桂子さん

ありがとうございました!